2023年4月5日(水)から3日間、第6回目の「ライフスタイルWeek 春」が開催されました。本稿は「メガネの生産数全国1位」の福井県で、メガネや小物を製造している「山元眼鏡商会」様へのインタビュー記事です。
これまで4回の出展実績がある同社に「出展で得られる成果」や「出展で気をつけていること」などをお聞きしました。

メガネのフレーム素材「セルロースアセテート」を使ったオリジナル小物を展示!

Q.山元様、今回もご出展、ありがとうございます。
 早速ですが、今回の出展に関してのお立場と役割について教えてください。

A.いつもお世話になっています。どうぞよろしくお願いします。
弊社には「メガネ部門」と「小物部門」があるのですが、小物部門の「責任者」を務めています。今回の展示では、当社の強みがバイヤーや消費者に伝わるようなコンセプトにしました。
また、ブースづくりも商品を活かせるようにデザインしました。当社の「COTON」というブランドは、商品の素材から付けています。「セルロースアセテート」は、綿花由来のため、その優しさを打ち出したブランド名です。
そのため、ブースの配色や、木やグリーンを使うなどナチュラルな優しい雰囲気にし、商品の色鮮やかさが引き立つようなブースづくりにしています。
折角、展示会に出展するので「集客」にも注力しました。
既存のお客さまに、メールや電話で出展することをご案内したほか、SNSでの告知も行いました。

Q.「お客様の誘致」に尽力されたんですね。
 今回の「ライフスタイルWeek」では、何を出展しましたか?

A.私たちの会社では、職人による手仕事のメガネと、メガネのフレーム素材である「セルロースアセテート」を用いた小物を製造・販売しています。今回は、小物を中心に展示しました。動物をモチーフにしたブローチや、メガネの形をしたルーペなどです。すべて自社製造のオリジナル商品です。

Q.カラフルで可愛らしくて、とっても目を引きますね。年代問わず、愛されるデザインだと感じました。

A.ありがとうございます。「セルロースアセテート」は、メガネの一大産地である福井ならではの素材です。その珍しさから、興味を持っていただけることが多いですね。「これは何でできているのですか?」などとよく聞かれます。
今回の展示を通じて、職人さんたちの「磨き」へのこだわりや「技」が、伝わればいいなと思っています。

Q.一つひとつ、職人さんが手作業で制作している「1点もの」なんですね。素材の魅力や、職人さんの技を伝えるために、どんな工夫をしていますか?

A.「セルロースアセテート」は、磨くとツヤが出るため「素材の良さを引き出すディスプレイ」にこだわっています。照明の当て方一つで見え方がガラッと変わるので「いかに美しく展示するか」には、注意を払っていますね。
また、パッとみたときに「きれいな赤だな」「美しいな」などと感じられる商品は購買につながりやすいです。そのため、目を引く「美しい色柄」の商品を作るのを基本にしています。

出展を通じて「商品開発のヒント」も得られた

Q.なぜ「ライフスタイルWeek」に出展してみようと思ったのでしょうか?

福井県内のミュージアムショップなどに出店しており、それなりに反響が得られていました。そうしたなかで「県外へも販路を広げたい」という思いが高まっていったのです。その手段として「展示会の活用」が候補の一つに挙がっていました。

Q.販路拡大の手段として、展示会を検討していたんですね。

A.はい、そうです。なかでも、ライフスタイルWeekは「質のよいバイヤーさんを呼び込む“集客力”がある」と聞いていました。「ほかの展示会よりも、商談に結びつくことが多い。絶対に出たほうがいいよ」といった話も耳にしました。口コミがよかったので、ライフスタイルWeekへの出展を決めました。

Q.出展は「口コミ」が決め手だったんですね。今回の反響はいかがでしたか?

A.ミュージアムショップさんのほか、メガネ屋さんや雑貨屋さんなどにも、興味を持っていただけました。意外なところでは百貨店さんからのご提案もありました。「百貨店内で、ポップアップショップをやりませんか?」と、お声がけいただいたのです。私たちが想像していないようなバイヤーさんとの出会いがたくさんありました。それが、とても嬉しく、ありがたいことですね。

Q.さまざまなバイヤーさんとの出会いがあったんですね。

A.はい、そうです。「セルロースアセテート」は、珍しい素材なので、異業種の方から「こんな使い方はできないかな?」などと提案を受けたりもしました。例えば、万華鏡を作られる方から、実際に万華鏡の中にこの素材を入れられないかと相談を受けたり。思いも寄らないような発想をお持ちの方が多いので、視野が広がりますね。社内では得られないようなアイデアがたくさん得られますよ。

Q.出展を通じて「商品開発のヒント」も得られるんですね。

A.はい。さまざまなバイヤーさんとお話しできて、本当に勉強になります。そういった意味でも、出展する価値が大きい場だと、つくづく感じています。

「新規の取引」や「成約」に結びつくバイヤーとの出会いがある

Q.今回で、4回の出展になりますね。なぜ、継続的に出展しているのでしょうか。

A.御社の手がける展示会で「新規のお取引」や「成約」などの成果に結びついているからです。「会社に持ち帰って、前向きに検討したいです」などとお声がけいただいたあと「発注したいです」といわれるケースが多いです。
もちろん、その場で「この商品を仕入れたいです」と発注するバイヤーさんもいますよ。いずれにせよ、売上につながるバイヤーさんとの出会いがあることが、リピートしている理由です。

Q.実際の売り上げにつながる出会いがあることが、継続的な出展の「決め手」なんですね。

A.はい、そうです。当社にとって、御社の手がける展示会への出展は“目玉行事”です。出展を前提に、1年かけて「新作のメガネ」を開発するスケジュールを組むくらいですから。それだけ、価値ある展示会だと感じています。

Q.「新作発表」の場としても、展示会を活用しているんですね。

A.回を重ねるごとに顔見知りの会社さんから「今回も出ているのね」と声をかけられる機会が増えてきました。東京での知名度が高まりつつあるのを感じています。

Q.最後に、出展を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

A.コロナ禍は、小売業界にとって大きな打撃でした。それでも、コロナを乗り切るために、真剣に仕入れにくるバイヤーさんがいて、私たちも商売をさせていただき、なんとかやって来られました。
特に、この展示会では、“新しい人との出会い”があります。効率よく新規獲得できるし、商品開発のヒントも得られる。出展すれば「来た甲斐があったな」と感じられると思いますよ。

-インタビューにご協力くださり、誠にありがとうございました!

LS_jp_23_blog_libra_author_ishikawa.png 編集後記:

「いかに素材を美しく展示させるか」に注力されているとおっしゃっていた通り、素材のツヤや色がとても映える展示でした。
ディスプレイの棚内にも照明を付け角度を調整されたり、ブースの壁色も淡いベージュで素材の色を引き立てられていました!
ご自身のファッションまでもシンプルで爽やかな色味のトーンにされているように、細部にまでこだわりを感じます。
そうして作られた舞台のうえでジオラマのように飾られた作品たちは、実際に見ていた私も心が惹きつけられました。
製品開発のヒントも得たという山元眼鏡商会様、次回の展示が今から楽しみです!

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