2023年7月19日（水）から3日間、第19回目の「ライフスタイルWeek【夏】」が開催されました。本稿は、ポルトガル産のコルクによる「雑貨・インテリア」を出展した「Diana Trading TOKYO」様へのインタビュー記事です。
今回“初”となる出展である同社に「率直な感想」や「出展で得られた成果」について、ざっくばらんに教えていただきました。
INDEX 「コルクって、一本の木から200年もの間、樹皮がとれるんです」
Q.高谷様、この度は初めてのご出展、誠にありがとうございます。 早速ですが、今回の出展に関してのお立場と役割について教えてください。
A.本日はよろしくお願いします。私は「Diana Trading TOKYO（ダイアナトレーディングトウキョウ）」の代表を務めております。ポルトガル産のコルクを使った輸入雑貨の「卸売り」や「OEM生産」を行っています。
Q.コルクというと「ワインの栓」のイメージが強いです。実際には、あらゆる製品に活用できる原料なんですね。
A.はい、そうなんです。「コルク樫」という木の樹皮を剥ぎ、その樹皮をワインの栓の形状にくり抜いているのですが、余った樹皮が「コルク製品」になります。コルクを用いた雑貨には「コースター」や「鍋敷き」のほか、「ポーチ」や「バッグ」「コインケース」までさまざまです。インテリアとしては、コルク地に地図をプリントした「世界地図」が人気です。
Q.バラエティに富んでいますね。
A.ポルトガルのコルクは、国による管理が徹底されており、非常に高品質です。とても弾力性があるため、さまざまな製品に活用されているんですよ。
Q.ポルトガルのコルクならではの賜物なんですね。ちなみに、サステナブルグッズEXPOにご出展されましたが、どういった理由からなんですか？
A.まさに、コルクが「サステナブルな素材」だからです。あまり知られていないのですが、実はコルク樫には「地球温暖化の抑制効果」が高いことがわかっています。樹皮を採取した後のコルク樫は、樹皮を厚くしようとするのですが、その間、通常の木に比べて、数倍もの二酸化炭素を吸収するそうです。
Q.そんな特性があったんですね。知らなかったです！
A.また、1本のコルク樫から、200年もの間、約9年周期で樹皮を取ることができるのも大きな長所です。一般的な木材と違い、伐採をしなくてよいので、森林の保護につながります。総合的にみて、コルクは非常に可能性に満ちた素材だと感じています。
このようにコルクがサステナブルな存在だからこそ「サステナブルグッズEXPO」の主旨にピッタリ合うと思いました。それが出展の決め手です。
「100社近い企業と名刺交換し、想像もしなかったような異業種の企業との出会いも！」
Q.本日で「ライフスタイルWeek」の3日目を迎えますが、会期を迎えるまでに、どのような準備をされてきましたか。
A.パンフレット、名刺、ホームページは、全面的にリニューアルしました。そのほか、キャッチフレーズのボードを作ったり、他社の展示会で名刺交換したお客様に、出展に関するご案内のメールを送ったりしました。
Q.入念な準備のうえで、本番を迎えられたのですね。実際に、この3日間を通して、お客様からどのような反応がありましたか。
A.「コルクがどんな素材なのか、考えたことがなかった」「なんでコルクがサステナブルなんですか」といったお声が多かったですね。まだまだ、日本人の皆さんには、なじみのない素材だということがわかりました。ただその分、可能性も感じました。まだまだ、これから期待が持てる素材なんだなと。
Q.コルクの可能性が知られていない分、開拓の余地があるということですね。3日間の成果についても教えていただけますか。
A.予想の5倍の集客力で驚きました！他社の展示会に参加したときには、4日間で20社くらいの方との名刺交換に留まったのですが、今回は「100社ほど」の方と名刺交換ができています。比較すると、名刺交換だけでも5倍くらいの差があるので、予想以上の収穫が得られている状況です。
Q.それは嬉しいですね！どんなお引き合いがありましたか。
A.人材派遣会社や保険会社の方から「コルクのコースターをノベルティにしたい」といったご相談をいただきました。また、地図の事業者さんから「コルクを使って地図を一緒に作りませんか」とのお声がけもいただきました。「ノートの表紙にコルクを使ってみたい」というご相談もありました。
Q.さまざまなお引き合いがあったんですね！
A.はい、とてもありがたい限りです。出展する前には、想像もしなかったような異業種の企業様から、たくさんお声がけをいただいて、本当に嬉しく思っています。雑貨店さんや百貨店さんにアプローチすることくらいしか思いつかなかったので。
「予想外の人たちとの出会い」こそが展示会のおもしろさなんだなと感じました。「ライフスタイルWeek」は、展示会というよりは“大規模な異業種交流会”ですね！
「こんなにコストパフォーマンスの高い場はないと思います」
Q.「ライフスタイルWeek」への出展は今回が初となりますが、率直な感想をお聞かせください。
A.一つ言えるのが「費用対効果がすごく高い」ということです。やっぱり、一人で営業回りをするとしたら、1日あたり数社が限界だと思うんです。一方、「ライフスタイルWeek」ならば、1日で、全国からいらっしゃる40社近い企業さんと、その場で名刺交換や商談ができます。こんなにコストパフォーマンスの高い場はないなと思います。
Q.ありがとうございます。そのほか、感じたことを教えてください。
A.RX Japanさんには、出展前に成果を最大化するためのオンライン打ち合わせをしていただきました。初めての出展ということもあり、正直なところ、不安もあったのですが、わからない点を親切に教えていただいたのが印象的でした。不安感を解消して、当日を迎えられました。事務局の皆さんの存在は心強かったです。
Q.とても励みになるお言葉、嬉しいです。どうもありがとうございます。
A.展示会となると、準備も大変ですし、躊躇する人も多いのではと思います。ですが、パンフレットや名刺を作り直したり、製品のキャッチフレーズを考えたりする過程で、自社製品を見つめ直し、ブラッシュアップすることができました。そういった点でも、出展した甲斐があったなと感じています。
Q.最後に、出展を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
A.「ライフスタイルWeek」に参加して、たくさんの方とお話する機会が持てました。そして、私自身が気づかなかった「コルクの可能性」に気づかされました。ますます、皆様のお役に立てられるようなご提案をしていきたいと思いましたし、モチベーションもすごく高まりました。出展を迷うこともあると思いますが、まずはやってみたらいいのではないかと思います。
－取材にご協力くださり、誠にありがとうございました！
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