~本講演の魅力~
生活雑貨専門店「ロフト」と「未来をつくるSDGsマガジン」ソトコトがコラボし、2022年4月に開始した「ロフコト雑貨店」。
第一弾は「お茶」、第二弾は「お⽶」をテーマに渋谷ロフトや銀座ロフトなどで開催。全国各地の逸品が一堂に集結し、幅広い層から⽀持を集めた。本講演では、プロジェクトを統括するロフト八木氏と、地方創生のプロであるソトコト社長の大久保氏が登壇。「⾷の雑貨化」という新しい価値とは?地方創生を継続するキーワードは?二人の視点から熱く語る。

「日本のうまいコト、いいコトを広めていきたい。

継続することが難しいと言われる地方創生、秘訣は“遊び心”です。」

笑顔が絶えない八木氏と大久保氏。二人の間には、「地方創生」を目指す同志の空気が漂う。

インタビュアー:
お二人の経歴を簡単にお聞かせください。

ロフト 八木氏:
西武百貨店に入社して、つくば店や池袋店を経験、大規模な改装プロジェクトに携わった後、商品本部のバイヤーも経験。新規プロジェクトの立ち上げなどの業務に携わることが多く、また7&iグループの関連会社に出向など、ロフトは5社目。新規事業の構築、運営の経験を重ねたことは、今回のロフコト事業にも活きています。

ソトコト 大久保氏:
高校・大学時代はサブカルチャーが好きで、新卒で雑誌社に入りました。30代になってLEONを岸田 一郎さんと二人で企画・創刊し、副編集長として現場を仕切り、「ちょいワルオヤジ」をヒットさせました。その後30代後半に「オーシャンズ」を企画・創刊し、編集長としてイクメンブームを作りました。その後、海外雑誌の日本版も手掛けました。ヨガジャーナル日本版やローリングストーン日本版を展開し、雑誌だけでなくオンラインや店頭販促など、雑誌のオムニチャネル戦略を作りました。2018年にソトコトを事業継承し、会社を立ち上げ地方創生、SDGs、ウェルビーイングに取り組んでいます。

インタビュアー:
今回、お二人がタッグを組んだ背景をお聞かせください。

ロフト 八木氏:
私が、大久保さんの提唱する「関係人口」という言葉にとても共感したのがきっかけです。関係人口とは、定住者でも観光客でもなく、ネットやSNSも含め、特定の地域と多様に関わる人々を指します。関係人口を増やすことは、すなわちその土地への関心が集まることですから、地方創生に繋がります。ソトコトさんがウェブメディアで関係人口を増やしていることを知り、ロフトはその「リアル店舗版」を作れたら、と理想を持ちました。
そこで、大急ぎで企画書を作り、会社に提案。社長は、「確かにこれからの時代、地方と密着した取り組みはキーワードであり、もしソトコトさんとコラボできたら、新しい取り組みができるのではないか。」と二つ返事で今回の企画を取り組むことになりました。ただ、実は、具体的なことは全くの白紙で。周囲のメンバーからも「で、何するの?」と言われました(笑) ただ、やはりロフトの社員はワクワクするモノが大好きで、各方面に調達ルートを持っている強みもあります。タイトなスケジュールでしたが一気呵成に、全国各地の良いモノ、美味しいモノをみんなで集めてきました。

ソトコト 大久保氏:
メディアの役割は、コンテンツを通じて人をワクワクドキドキさせること。ご機嫌な気持ちになって未来が明るくなるウェルビーイングなメディア作りをしています。
ロフトさんも、ワクワクドキドキするような雑貨を通じ、間違いなくご機嫌なコンテンツを提供しています。地方創生という切り口を雑貨の中に取り込み、ご機嫌な企画「ロフコト雑貨店」をご一緒に取り組ませていただける事になりました。
昨今、デジタルやリアルの垣根を超えて、シンプルに人をご機嫌にしてくれるビジネスであれば、サステナブルに拡散していくと考えます。「ロフコト雑貨店」において、この「ご機嫌」と「サステナブル」はとても大切なことだと思います。

「地方創生という一見堅いテーマにこそ、遊び心は大切。ワクワクすれば長期的に続けられる」と大久保氏。

インタビュアー:
ロフコト雑貨店を第二弾まで終えて、ご感想は?

ロフト 八木氏:
小売業ならではの喜びを、ひしひしと感じています。例えばソトコトさんから紹介をいただいた、お茶好きが高じてドキュメンタリー映画まで製作された「たかつまこと」さんや、弊社銀座店からの推薦で取り上げた“旅するおむすび屋“の「菅本香菜」さんからは「ロフトさんで取り上げてもらい、日本の食文化を発信してもらったことは、一生の宝になった」と笑顔で言われました。そういった方々の活動に光をあてる事により、隠れた良いモノやコトを世の中に広める小売業としては、本当に嬉しく思います
また、ロフトのメンバーにも良い変化があります。モノの背景や作り手の思いを知ったからこそ、「こんな売り場ディスプレイにしたい」、「自分が接客したい」など、積極的な意見もでるようになりました。テーマを決めて、全国から新たな商材を集めてくることに苦労はありますが、単純に商品を仕入れて陳列するだけの仕事とは違う、小売業の本質的な喜びを感じているようです

「全国各地で出会った生産者さんから感謝の言葉をいただくと、世の中に広める小売業ならでは喜びを実感します」と八木氏。

インタビュアー:
今回の講演を、どのように地方創生につなげたいでしょうか?

ソトコト 大久保氏:
「ロフコト雑貨店」において、「地方の良いコト、美味いモノ」を共創し共感してもらうことが大切です。閉ざされたコミュニティではなく、開かれたカルチャーを創ることで、輪が広がって行きます。この講演で更にその輪が広がってくれれば素敵ですね。

インタビュアー:
どのような方に、本講演の受講をオススメされますか?

ロフト 八木氏:
日本の生活文化や、食文化に興味関心がある方に、広く聴いていただきたいですね。私も、何か一緒に取り組める仲間が増えていったら嬉しいです。
また、サステナブルな活動にあたり悩みを抱える事業者さんも多いと耳にしました。地方にはまだまだ日本の良いものが埋もれていて、発信の仕方次第ではビジネスに活かせるのだと、気付くきっかけになれば嬉しいですね。

ソトコト 大久保氏:
ウェルビーイング、地方創生、SDGs、メディア、雑貨というキーワードに関心があれば、ぜひ受講してみてください。興味の入り口は、広く浅くライトに取ってあるので誰でも受講しやすいかと思います。地方創生も同様に、入り口は広く浅く誰でも入りやすいように「ロフコト雑貨店」として用意しています。
地方創生は観光だけでなく、その地域のファンになって、人や地域の関わり合いや、行き来をすることで活性化していきます。一度行った観光地の神社に、二度目はなかなか行きませんよね。私たちは継続的に地域との関わり合いや、関わる人を増やし、交流や行き来を通じて、地域の商品やコンテンツを通じてワクワクドキドキご機嫌な環境を持続的に推進していきたいと思っています。それこそが地方創生、「ロフコト雑貨店」の真髄だと思います。
ぜひ講演を受講してください。

インタビュアー:
ありがとうございました!

「地方創生に少しでも関心があれば、ぜひ受講していただきたい」と明るく語るお二人

~八木氏 略歴~

(株)西武百貨店入社。池袋本店売場マネジャーや、商品部バイヤーを経験。
2006年のセブン&アイHLDGSとの経営統合により、複数の会社へ出向。
(株)モール・エスシー開発(現 セブン&アイ クリエイトリンク)に在籍中、“学びと体験”を融合した新ビジネスの立上げを牽引。事業開発部長として新会社((株)セブンカルチャーネットワーク)の運営にあたる。2014年(株)ロフトに転籍。渋谷ロフトの生活雑貨売場の改編をリーダーとして推進。本部商品開発部長、新事業開発部長を歴任し現在に至る。


~大久保氏 略歴~

1993年、世界文化社に入社し、「Miss家庭画報」編集部配属。
2001年、主婦と生活社へ入社。『レオン』を創刊し、副編集長に就任。「ちょいワルオヤジ」など斬新なキャッチコピーを考え、大ヒットさせる。
2005年、セブンシーズホールディングスのメディア会社にて、『オーシャンズ』を企画し、創刊編集長に就任。創刊雑誌としてはギネス新記録となる、広告集稿3億円へ導く。
2010年、セブン&アイ出版の常務執行役員として、ヨガジャーナル日本版、ローリングストーン日本版を展開。雑誌のデジタル化、オムニチャネル戦略に携わる。
2018年、RRデジタルメディア(現ソトコト・プラネット)を創業。地方創生およびSDGsに取り組み、ウェルビーイングな社会を目指す。

八木氏・大久保の講演

「ロフト×ソトコト!『⾷の雑貨化』で叶える、ごきげんな地⽅創⽣」

2023年4月6日(木)10時00分~11時15分(東京ビッグサイト西展示棟4階)

◆展示会概要◆
第6回 ライフスタイルWeek春
【会期】2023年4月5日(水)~7日(金)
【会場】東京ビッグサイト
【主催】RX Japan株式会社