【2025年度対応】インバウンド補助金とは?
対象事業や申請時の注意点、事例を紹介
2022年10月の水際対策緩和以降、外国人観光客数は急回復しています。今では、観光や地域産業に携わる事業者にとって、インバウンド需要の取り込みは重要な経営課題のひとつです。
「インバウンド補助金」は、外国人観光客の受入環境整備を支援する制度で限られた予算でも効果的な設備投資を後押しします。
本記事では、インバウンド補助金の仕組みから対象となる事業内容、申請時の注意点や実際の活用事例まで詳しく解説します※。補助金を活用してインバウンド対策を行いたい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事で紹介する一部の補助金のなかには、今年度(2025年度)の公募が終了したものも含まれます。各補助金の最新の公募状況・概要・申し込み条件など詳細については、必ず各事業者の公式HPをご確認ください。
インバウンド補助金とは?
インバウンド補助金とは?
「インバウンド補助金」とは、外国人観光客を受け入れるための環境を整備し、インバウンド需要を拡大させる目的で国や自治体が設けている補助制度です。
日本政府は2030年までに訪日外国人6,000万人・旅行消費額15兆円の達成を目指しており、本制度はその実現に向けた施策の一環です※。
基本的に、補助金は事業開始前に申請し、事業完了後に必要な報告書類を提出することで交付されます。融資と異なり、定められた目的に沿った利用であれば返済の必要がない点も大きなメリットです。
ただし、申請時には事業計画の具体性や実行可能性が審査されるため、事前にしっかりと準備する必要があります。
なお、インバウンド需要の取り込みが重要な理由について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶関連記事:インバウンド需要とは?市場拡大の背景と見通し、ビジネスに取り込むポイントを解説
※ 出典:国土交通省観光庁「観光立国推進基本計画(第4次)について」
インバウンド補助金の対象となる取り組み・事業
インバウンド補助金の対象となる取り組み・事業
インバウンド補助金は、外国人観光客の利便性や満足度の向上を目的とした様々な環境整備やサービス改善の取り組みに対して交付されます。補助金の対象となる主な取り組み・事業は以下のとおりです。
- 多言語対応
- キャッシュレス決済導入
- Wi-Fi環境整備
- ハラル・ベジタリアン認証取得
- 体験型観光コンテンツ開発
以下で、順に解説します。
回答内容 |
割合(複数回答可) |
動画サイト |
35.2% |
SNS |
32.5% |
個人のブログ |
27.4% |
自国の親族・知人 |
17.9% |
日本政府観光局ホームページ |
16.4% |
日本在住の親族・知人 |
15.6% |
宿泊施設ホームページ |
15.1% |
多言語対応
言語の壁は外国人観光客にとって最大の障壁です。外国人観光客との「コミュニケーションギャップ」を解消するためには、多言語対応が欠かせません。
補助対象には、メニューや館内表示の多言語化・翻訳機器やタブレットの導入・多言語対応のWebサイトやアプリの開発・外国語に対応できるスタッフの育成などが含まれます。
多言語対応を進めることで、外国人観光客のストレスを軽減し、滞在中の満足度向上や再訪意欲の促進が期待できます。
キャッシュレス決済導入
日本は現金決済の文化が根強く残っており、キャッシュレス決済が進んでいる国の観光客にとっては、不便を感じる場面も少なくありません。特に訪日人数の多い韓国・中国・シンガポールなどはキャッシュレス決済の比率が高く、多様な決済手段の整備が求められます。
補助金の対象となるのは、クレジットカード決済システム・電子マネー・QRコード決済(Alipay・WeChat Pay・PayPayなど)の導入などです。多言語対応とあわせて実施することで、外国人観光客の満足度向上と消費拡大を図れます。
Wi-Fi環境整備
Wi-Fi環境の整備は、外国人観光客の情報アクセス改善を目的とした取り組みです。観光庁は、外国人観光客の周遊促進や地方誘客、消費の拡大を目的として、観光施設・宿泊施設・飲食店などを対象にWi-Fi機器の購入費用や通信設備費の補助を行っています。
Wi-Fi環境の整備は、情報収集やナビゲーションの利便性を高めるために不可欠です。以前はWi-Fiに関する外国人観光客からの不満が多くありましたが、近年はWi-Fi環境の整備が進み、不満の声も減少傾向にあります。
ハラル・ベジタリアン認証取得
ハラル・ベジタリアン認証取得とは、宗教や食文化の異なる訪日外国人に対応するための取り組みです。
2025年7月現在公募されている、公益財団法人東京観光財団の「インバウンド対応力強化支援事業補助金」では「ムスリム、ベジタリアン等の受入対応に係る整備」が明確に対象事業として示されています※1。
また、直近では2025年5月9日(金)~2025年6月9日(月)の期間で公募された観光庁の「多様な食習慣や文化的習慣を持つ訪日外国人旅行者の受入環境整備に向けたモデル事業」があります。
この事業では「ベジタリアン・ヴィーガン、ムスリム等の多様な食習慣や文化的習慣を有する訪日外国人旅行者の誘客促進・観光消費拡大に向けた事業」が対象とされています※2。
※1 出典:公益財団法人 東京観光財団「インバウンド対応力強化支援事業補助金」
※2 出典:国土交通省観光庁「令和7年度 観光庁「多様な食習慣や文化的習慣を持つ訪日外国人旅行者の受入環境整備に向けたモデル事業」公募要領【公募終了】」
体験型観光コンテンツ開発
体験型観光コンテンツ開発は、地域の文化や自然の魅力を体験できる観光資源の創出を目指す取り組みです。伝統文化体験・制作体験・自然体験など「地域ならではの特別な経験を楽しめるコンテンツ」の開発費用が補助の対象です。
例えば、令和6年度、東京都では、茶道・着付け・相撲・日本舞踊などの観光事業者と宿泊施設を連携した取り組みが行われました※1。
また、公益財団法人東京観光財団では、2025年4月24日(木)~2025年6月27日(金)の期間で、多摩・島しょ地域の体験型観光コンテンツの開発などを支援する「多摩・島しょアドベンチャーツーリズム推進事業助成金」の公募が行われました※2。
観光地を巡るだけではなく、長く滞在して思い出に残る体験ができるコンテンツは、リピーターの獲得や消費単価の向上にも効果的です。
※1 出典:東京都産業労働局観光部受入環境課「宿泊施設を活用した文化体験等観光支援事業【公募終了】」
※2 出典:公益財団法人 東京観光財団「多摩・島しょアドベンチャーツーリズム推進事業助成金【公募終了】」
インバウンド向けグッズEXPO
※インバウンド向けグッズEXPOはライフスタイルWeekの構成展です。
ライフスタイル Week
インバウンド事業で活用できる補助金制度【2025年度対応】
インバウンド事業で活用できる補助金制度【2025年度対応】
インバウンド対策を進める上で利用できる補助金制度は、国の制度に加え、自治体独自の支援策や特定の業種に特化したものなど多岐にわたります。
代表的な補助金制度は以下のとおりです。
補助金名 |
実施主体 |
上限額 |
補助率 |
主な支援内容 |
観光庁 |
1,250万円(最低事業費600万円) |
400万円まで定額(400万円を超える部分は2分の1) |
観光コンテンツ開発、地域プロモーションなど |
|
中小企業庁 |
3,000万円 |
2分の1(小規模事業者は3分の2) |
海外展開・生産性向上など |
|
中小企業庁 |
350万円 |
3分の2~5分の4 |
キャッシュレス決済導入、業務DXなど |
|
観光庁 |
300万円(中小企業団体などは1,000万円) |
2分の1(多言語対応に係る事業は3分の2) |
多言語対応、キャッシュレス決済導入、Wi-Fi設置、ムスリム・ベジタリアン対応など |
|
観光庁 |
「災害時等における観光危機管理の強化」は500万円 |
2分の1 |
多言語対応、キャッシュレス決済導入、医療体制整備、災害時対応など |
|
東京観光財団 |
300万円(中小企業団体などは1,000万円) |
2分の1(多言語対応に係る事業は3分の2) |
多言語化、キャッシュレス対応、Wi-Fi設置など |
|
産業労働局 |
200万円 |
3分の2 |
美容体験型観光サービスの開発、言語・宗教・文化への対応など |
募集状況は随時更新されるため、詳細情報は必ず各事業者のHPをご確認ください。
観光庁・中小企業庁のインバウンド補助金
観光庁や中小企業庁が実施する全国共通の補助金は、地域を問わず多くの事業者が活用できる点が特徴です。
観光庁の「地域観光魅力向上事業」では、地方への誘客促進を目的とした観光コンテンツの開発やPR活動を支援しています。補助率は事業内容によって異なりますが、2分の1または3分の2が目安です。
また、中小企業庁の「ものづくり補助金」のグローバル枠は、事業の海外展開やインバウンド需要を見据えた取り組みに対する支援が行われています。その他、「IT導入補助金(インボイス枠:インボイス対応類型)」はキャッシュレス決済の導入や業務効率化に向けたデジタルツールの導入に活用できます。
観光庁・中小企業庁のインバウンド補助金には業種特化型の補助金もある
観光庁・中小企業庁のインバウンド補助金のなかには、業種別の専門補助金も用意されています。
観光庁が実施する「インバウンド受入環境整備高度化事業」は、観光施設・飲食店・観光案内所などを対象に、多言語案内の整備やロボット導入などを支援する制度です。
また、「地方誘客促進に向けたインバウンド安全・安心対策推進事業」では、災害時対応や訪日外国人患者の受入強化など、安全面での取り組みを対象とした支援が行われています。
東京都のインバウンド補助金
東京都のインバウンド補助金制度は、都内の観光事業者を対象に手厚い補助を行っています。
なかでも代表的な「インバウンド対応力強化支援補助金」は、宿泊施設・飲食店・免税店・体験型コンテンツ提供施設などを対象に、多言語対応・キャッシュレス決済・Wi-Fi設置などの取り組みを支援しています。
補助率は2分の1(多言語対応は3分の2)で、上限は1施設あたり300万円(団体は1,000万円)です。
また、「多様な体験型観光推進事業補助金」は、外国人観光客向けの美容サービスの新規開発などが支援の対象で上限200万円・補助率は3分の2です。
地方自治体のインバウンド補助金
地方自治体による独自の補助金制度は、それぞれの地域課題や観光資源に応じて支援内容が異なるのが特徴です。
例えば、青森県十和田市では「インバウンド受入環境整備事業補助金」を実施し、Wi-Fi整備や多言語対応などを支援しています。他にも、福井県坂井市や和歌山県有田市など、多くの自治体で同様の支援制度が設けられています。
岩手県では「インバウンドプロモーション支援事業補助金」が実施されており、観光事業者や宿泊事業者によるプロモーション活動に対して補助が行われています。
インバウンド補助金の補助率・上限額
インバウンド補助金の補助率・上限額
インバウンド補助金は制度ごとに補助率や上限額が異なり、支援の内容も様々です。
例えば、中小企業庁が実施している「ものづくり補助金(グローバル枠)」では、上限3,000万円・補助率2分の1(小規模事業者は3分の2)と、大型の支援を行っています。
一方、「IT導入補助金(インボイス枠:インボイス対応類型)」は支援内容に応じて上限50万円から350万円・補助率3分の2から5分の4と、規模やニーズに応じた幅広い選択肢があります。
また、観光庁や地方自治体の制度も様々です。
東京都の「インバウンド対応力強化支援補助金」は上限が300万円(団体は1,000万円)・補助率は2分の1(多言語対応は3分の2)ですが、岩手県が実施する「インバウンドプロモーション補助金」は上限10万円・補助率2分の1です。
地域によっても支援規模に大きな差があるため、申請前に必ず制度内容を確認しましょう。
インバウンド補助金申請時の注意点
インバウンド補助金申請時の注意点
インバウンド補助金を申請する際は、以下の重要なポイントをしっかりと押さえておきましょう。
① 必ず事業開始前に申請する
② 補助条件を満たしているか確認する
③ 補助金は後払いであることを理解する
④ 書類の不備による不採択を防ぐ
それぞれ詳しく解説します。
① 必ず事業開始前のタイミングで申請する
インバウンド補助金は、必ず事業開始前に申請しなければなりません。東京都の「インバウンド対応力強化支援補助金」をはじめとする多くの制度では、交付決定前に購入・設置した設備などは補助対象外となるため、注意が必要です。
機器の発注・工事の契約や着工・ホームページ制作の依頼などは、申請書を提出し交付決定後に着手しましょう。
② 補助条件を満たしているか確認する
インバウンド対応の補助制度を利用するには、対象となる事業者・業種・事業内容など細かな条件を満たす必要があります。
東京都の「インバウンド対応力強化支援補助金」の場合、免税店は中小企業のみが対象であり、大企業は利用できません。また、補助対象となる取り組みも「多言語対応」「公衆無線LANの整備」「キャッシュレス決済の導入」など明確に規定されています。
申請前に必ず公募要領を熟読し、不明な点は運営団体へ問い合わせるなど条件を満たしているか徹底的に確認しましょう。
③ 補助金は後払いであることを理解する
インバウンド補助金を含む多くの制度では、「後払い方式」が採用されています。交付決定後に事業を実施し、実績報告書と証拠書類を提出して審査を通過した後、問題なければ後日補助金が支給される仕組みです。
東京都の「インバウンド対応力強化支援補助金」も同様の仕組みを採用しており、事業完了後に「事業実績報告書」を提出しなければなりません。
そのため、事業実施時には一時的に費用を全額自己負担する必要があります。補助金の入金時期も見越して余裕を持った資金計画を立てることが重要です。
④ 書類の不備による不採択を防ぐ
補助金の申請が却下される主な理由のひとつが「申請書類の不備」です。
申請書・事業計画書の記入漏れ・数字の不一致・必要書類の添付忘れなど単純なミスが不採択の原因になる可能性があります。
申請の際は、観光庁や自治体が公開している手引きや記入例を参考にしながら丁寧に書類を準備しましょう。また、事業の目的や内容が補助制度の趣旨に合致しているかも重視されるため、行政書士・中小企業診断士・商工会など専門家への相談もおすすめです。
インバウンド補助金の活用事例
インバウンド補助金の活用事例
近年は、インバウンド補助金を活用して外国人観光客向けのサービス改善に取り組む事業者が増えています。以下では、訪日客のニーズに応えながら受入環境を整備した実例を紹介します。
なお、インバウンド集客に効果的な施策を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
① 飲食店での多言語対応の事例
東京都にあるインド料理店は「インバウンド対応力強化支援補助金」を活用し、英語版ウェブサイトの構築と店内看板・メニューの多言語化を実現しました。
ハラール料理を提供する同店は、宗教上の理由で食事に制限のある外国人観光客にとって貴重な飲食スポットでしたが、対応言語が日本語のみだったため、外国人観光客からの認知度が低いことが問題でした。
総事業費約79万円のうち40万円を補助金で賄い、英語版サイト公開後は外国人観光客の来店が明らかに増加しました。特にインド・ヨーロッパ・韓国・中国からの来店客が増え、「食に制限がある訪日客が安心して食事を楽しめる環境を整える」という目標を達成しています。
② 宿泊施設での外観改修の事例
東京都内の外国人向けゲストハウスでは、「外国人旅行者受入に係る経営活力向上支援事業補助金」を利用し、庭や玄関周りを和の空間に一新しました。
もともと施設内のインテリアは和モダンで評価が高かった一方、殺風景な外観に対しては改善を求める声が多く寄せられていました。
総事業費約332万円のうち200万円を補助金で賄い、日本の伝統的な庭園をイメージした外観作りに成功しています。さらに、SNSの拡散効果を狙った浴衣レンタルサービスも開始したことで、宿泊者数の増加や口コミ評価の向上にもつながっています。
③ 小売店のECサイト多言語化・AR機能導入の事例
陶磁器などを扱う東京都の小売業者は、「観光経営力強化事業」補助金を活用し、英語・フランス語・中国語・日本語の4言語に対応したECサイトを立ち上げました。
コロナ禍以前は来店客の半数以上が外国人観光客でしたが、パンデミックの影響で店舗の売上がゼロになり、オンライン販売を整備せざるを得ない状況に陥ります。
総事業費約130万円のうち半額を補助金で賄い、AR機能を搭載したECサイトを構築しました。自宅のテーブル上で器のサイズ感や使い方をシミュレーションできる機能を導入し「実物を手に取って選ぶ」体験に近付けることに成功しています。
また、テーブルコーディネートや盛り付け例の写真も掲載したことで、サイズ感を直感的につかめるよう工夫されています。
インバウンド補助金活用のヒントを得るなら「インバウンド向けグッズEXPO」へ
インバウンド補助金活用のヒントを得るなら「インバウンド向けグッズEXPO」へ
インバウンド対策を検討している事業者は、ぜひ「インバウンド向けグッズEXPO」へ足を運んでみてください。
本展示会は、RX Japanが主催する日本最大級の商談展「ライフスタイルWeek」内で開催されるインバウンド・観光業界向けの専門展です。外国人観光客向けの最新製品やサービスが一堂に会するため、その場で自社に合うソリューションの比較・検討が可能です。
過去には、観光関連の支援や助成金制度を実施している「公益財団法人東京観光財団」も出展者として参加していました。
また、製品やサービスを提供する企業にとっては、補助金を活用してインバウンド対策を進めたい宿泊施設・飲食店・観光施設の意思決定者との商談につながる貴重な機会になるため、出展をぜひ検討してください。
公式サイトから来場登録すれば無料で入場可能で、出展側での申し込みも受付中です。インバウンド市場の拡大をビジネスチャンスにつなげたい方は、ぜひ「インバウンド向けグッズEXPO」へご参加ください。
インバウンド補助金を活用して外国人観光客の受入態勢を整備しよう
インバウンド補助金を活用して外国人観光客の受入態勢を整備しよう
コロナ禍以降、日本を訪れる外国人観光客の数は急速に回復し、過去最高のペースで増加が続いています。この機会を逃さずビジネスチャンスにつなげるためにも、インバウンド補助金を活用して受入態勢の整備を進めましょう。
申請する際は、補助対象となる条件や募集時期を事前に確認し、事業計画を明確にした上で準備を進めましょう。補助金制度は応募枠や予算に上限が設けられている場合もあるため、早めの行動が重要です。
これからインバウンド対応を強化したいと考えている事業者の方は、ぜひ「インバウンド向けグッズEXPO」への参加をご検討ください。
インバウンド向けグッズEXPO
※インバウンド向けグッズEXPOはライフスタイルWeekの構成展です。
ライフスタイル Week
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